2023年3月28日火曜日

物語をつむぎつづけて


一年おきに続けていた空とぶ絵本展は今年9回目になります。2019年6月に道新ぎゃらりーで終了してから延期が続いて、なんとまる4年ぶりになります。2008年、紀伊国屋書店札幌本店での空とぶ絵本展に参加したメンバーが再び北海道に飛んできます。今年は5人展。
下記は旧ブログからの転載です。
::::::::::::::::::::::::::
2015年東京 佐藤美術館で行われた展覧会「物語をつむぎつづけて」に絵で参加しました。
2015年3月
「コンのお日さま」より こぎつねコン、着色前の下書きの下書き‥。(鉛筆で何度も書き直し、線が決まったら色鉛筆でのせます)「物語をつむぎつづけて 絵本と童話のいままでとこれから展」日本児童文芸家協会創立60周年の記念展覧会。私は西村友里さんの短編童話作品「コンのお日さま」の絵を描かせていただきました。開催時期の4月、東京は桜が美しい季節。札幌はここ数日暖かい日が続き、あっというまに雪がとけました。日のあたらないところにはまだ少々のこってるものの、そろそろ冬靴から軽い靴に履きかえ時です。

2023年3月25日土曜日

下書き

 


下書きは色鉛筆で描きます。オイルパステルで着色するときにアウトラインの色鉛筆の色を軽く混ぜながらのばしていきます。ベージュや白、茶色の子には暗めの赤かオレンジを。その他のブルー系の子にはすみれ色か水色を使う事が多いです。

下記は旧ブログからの転載記事です。
::::::::::::::::::::::::::
201511
新刊カバーの下書き。絵本「ちいくまちゃんとしまくまちゃん」のカバー用に新しく小さなカットを描きました。赤青鉛筆で描いたちいくまちゃんがしまくまちゃんを持っているシーン。

2023年3月22日水曜日

さぼてんテンちゃん

 


<水彩>

先日、空とぶ絵本仲間のゆりのまちさんのイベントに行ってきました。物語に出てくるようなキュートなお菓子たちが並ぶ明るくにぎやかな空間でした。ついでに江別の蔦屋書店にも近くの駅からてくてくと、久しぶりに1万歩以上歩きました。
社会人になって勤めていた会社の先輩が、着付けや語学、デッサン等の教室に通っていると聞いて、自分も仕事帰りに通える習い事を何かしようと思ったのが絵を始めたきっかけです。せっかくならと小中学校の美術では使ったことのないものを探して、ソフトパステル画講座に通いました。技術を習うよりも自分の思ったまま描きたいように描いていいんだと気付かされた教室でした。
そのおかげか、最初の絵本は立体で初めての材料をあれこれ考えることから楽しんで制作できました。それから今も時々使った事のない画材に挑戦しています。

下記は旧ブログから転載記事です
::::::::::::::::::::::::::
2014年8月
いろいろと画材を試していたころ描いた水彩画。
さぼてんの女の子テンちゃんとことりの友達の話のワンシーン。

2023年3月20日月曜日

ノハラアザミ


 
<オイルパステル、色鉛筆>

6月に「空とぶ絵本展vol.9」を開催予定です。参加メンバーはそれぞれイベントや製作を続けてきました。4年ぶりの展示が楽しいこと満載になるようにと思っています。今月は、会場担当さんと初めての打ち合わせに行ってきます。
下記は旧ブログからの転載記事です。
::::::::::::::::::::::::::
不安一杯のアザミのつぼみ。さて、「空とぶ絵本展vol.6用に粘土額が出来上がりました。「ちいくまちゃんとしまくまちゃん」(チャイルド本社)の原画、表紙を含む全ページと新作絵本「こうえんのパックンおばけちゃん(作 しらたにあけみ 銀の鈴社)の原画も展示いたします。会場では印刷された絵本とその原画をならべてご覧いただけます。
 もうすぐ4月。内気なアザミさんにも笑顔の出会いがありますように。
2015年5月

2023年3月17日金曜日

踊る猫 うかがう犬

 

<オイルパステル>

演劇の舞台は以前から好きでしたが、ここ数年は時々落語も行くようになりました。しばらく行けていませんでしたが暖かくなってきたし、そろそろ動き出さねば。
下記は旧ブログからの転載記事です。
::::::::::::::::::::::::::
2014年11月
平成24年に開催された『NHK親子のはじめてクラシック』コンサートでプログラムに使用されたイラストの一部です。
猫のワルツ(ワルツィング・キャット)のイラストなのですが、いったん仕上げてからあらためて絵を見ていると、舞台の幕は赤のほうがイメージに合いそう…と思い。赤い色の幕に変えて最初から描き直しました。という事でこの青い幕の絵は使用せず残った一枚。このコンサートの模様は後日NHKでテレビ放送されました。

2023年3月16日木曜日

お月様の歌

 
<ソフトパステル>

絵を描き始めて数年間はソフトパステルで描いていましたが、何か筆を使わない画材は他にもないかなと思っていました。(どうも絵と指の筆がもどかしいというか、指で直に塗るイメージで描きたいと思ってしまうので)

下記は前のブログからの転載記事です。
::::::::::::::::::::::::::
2015年3月
ずいぶん前にソフトパステルで描いた物です。現在使用している画材はオイルパステルですが、最初に使い始めたのはこのソフトパステルでした。ソフトパステルはチョークのように粉っぽい感じ、オイルパステルはクレヨンのような感じです。ソフトパステルを使って描いているときから、もっと色を重ねて塗り込んで描きたいと思っていました。でも、これもかなり塗りこんでいて、指先がヒリヒリ。(若干指紋が薄くなってました…)
 
そこで画材屋さんで以前から気になっていたオイルパステルを数種類、二本ずつ買って試し、そのなかから今使っているものを見つけました。色の混ざり具合とか伸びの良さが一番使いやすかったもの。そのあと、こんな画面を作りたいとあれこれ試しながらいまの絵になったという感じです。展覧会場では水彩ですかとか、画材は何で描いているのですかとか聞かれる事があります。なので最近は自分から説明することが多いです。
 
そういえば先日、テレビでやっていたのですが、同じオイルパステルがチョークアート(黒板にチョークのように描く看板アート)に使われているというのをはじめて知りました。

2023年3月15日水曜日

牛乳缶


<石粉粘土、毛糸、厚紙他>

子供の頃は、牛乳をお茶がわりにガブガブ飲んでいました。家では自家製牛乳豆腐(カッテージチーズみたいなもの)を作ったり、バターご飯(ご飯にバターを乗せて醤油を垂らしたもの)を食べたりと乳製品摂取量は半端なかったと思います。
写真は先日の撮影準備中の様子。牛乳缶は丸めた厚紙で、カゴバックは荒い編み地の麻を貼り合わせて。それ以外の毛糸の桶、ミルクピッチャーや卵等はみな同じ石粉粘土です。

2023年3月14日火曜日

粘土小物


 <石粉粘土他>

先日、新しい粘土のキャラクターと背景を制作、撮影しました。撮影にはカメラマン、カメラアシスタントの方、デザイナーさんや企画チームのメンバーさんたちが。みんなそれぞれに意見を言い合って、(私ももちろん!)事前打ち合わせ時よりも様々なパターンが撮影でき、とても勉強になりました。
写真は比較対象がないので大きさがわかりにくいですが、ケーキの焼き型は一口ゼリーを、フライパンは某乳酸菌飲料の空容器をベースにしています。

2023年3月11日土曜日

小鳥のおしゃべり


<石粉粘土、ドライフラワー、針金他>

写真は以前作成した展示用粘土の切り株と小鳥たち。
下記は前のブログからの転載記事です。
::::::::::::::::::::::::::
2014年8月
切り株に小鳥を3体ほど載せたもの
石粉粘土は軽量タイプを使用していますが、
大きな固まりになるとやはり重くなります。
この切り株の土台には発泡スチロールを使い、
表面に粘土をのばしながら形を作っています。

2023年3月8日水曜日

展示会では


<オイルパステル>

1月末、昨年の個展のことを地元の新聞取材で取り上げていただきました。3年前のグループ展で私の絵本を手にしたお客様が今回再びご来場された時のことです。男の子が気に入って何度も繰り返しめくったそうで「仕掛け部分がよれてしまったけど、テープで補強して今は下の子が読んでいるんですよ」と実際に絵本を持参されて補強部分も見せていただきました。とても嬉しかったので担当編集さんにもお知らせして一緒に「嬉しいですねー」と言い合いました。そして、東京での初めての個展の時にも楽しいやりとりがありました。
下記は旧ブログからの転載記事です。
::::::::::::::::::::::::::
2014年10月
ぞうが大好きだというお花屋さんがほめてくれた一枚。5月の東京での個展『すずの音 風の音展』の展示会場で、
「私はぞうと富士山が好き」というお客様が熱心に展示を見て下さいました。お仕事はお花屋さんだそうで。ぞうが長い鼻を上に上げているポーズがいいね!と言ってこれを指さしました。
その後も絵を見に何度か足を運んでくださいました。最終日の前日にもう一度きてくださいましたので、
ちょうど会場で作っていたちびペンギンを一羽プレゼントしたところ、(実は小さいものも大好きだとのこと)最終日、富士山柄のかわいらしいマスキングテープをお返しにいただきました。
マステ、もったいなくってまだ使っていません。

2023年3月7日火曜日

檜画廊


檜画廊(ギャラリー檜)は絵本講座の勉強グループで展示をしていた懐かしい場所です。昨日から空とぶ絵本展の仲間、剣持晶子さんの個展が始まっています。東京神保町のギャラリー檜にて11日までです。これまでの作品に加えて新作もあるそうです。
お近くの方はぜひ。

2023年3月4日土曜日

おしゃべりなうさぎの光る石の話15(最終話)



いやあ、でもどうしてそんなにピカピカ笑っているのかと思ったら。ええ。わたしには、笑い声が聞こえるんですけどね。ああ、そうか。夜空では出番が無かったけど、ここではすてきな髪飾りになってうれしいんだね。このショーウインドーは、お店の一番目立つところだしね。
 
近々売れる予定なんですか?ほお、女の子の誕生日プレゼント。そりゃいいですね。大切にしてもらえそうだ。ほんと良かった。あれからずっと気になってましてね。ほっとしました。
 
あ、耳にあたる風がつめたくなりました。もう、すっかり日が暮れちゃいましたね。では、おかみさん。お引き止めしちゃってすみませんでした。わたしも早く帰って月をながめる準備をしないと。
 
ええ、それじゃさよなら。
おやすみなさい。
 〜おわり

2023年3月3日金曜日

おしゃべりなうさぎの光る石の話14(全15)



セイタカアワダチソウが、黄色い帽子を秋風に揺らしながら歌っていたんです。それを聞いたとき、この歌はもしかしてあの子の歌かもしれないって思いましてねえ。
 
あの子の歌を聞いた花たちがうわさ話をしているんじゃないかって。だから、森からずうっと走ってきました。ときどき立ち止まって、耳を澄ましながらね。
 
それでこの店の前までたどり着いたんです。ほら、この髪飾りの上のももいろの石。わかるでしょ、星の子ですよ。
 
あのあとずうっと流されて海までたどりついたんですね。それで、海の上でもあんまりきれいに光っていたから、きっとエサと間違われて魚に食べられちゃったんでしょう。で。そのあとここに、ね。
 〜つづく

2023年3月2日木曜日

あひるの親子


<石粉粘土、麻紐>

3月。雪どけの泥はねに注意して歩く季節です子供時代は、なぜか背中まで泥が飛んでいました。泥の汚れって落ちにくいんですよねぇ‥。
写真は1月掲載ソリに乗ったぞうさんと同じシールページに使用したあひるです。かあさんあひるの風になびくマフラーも毛糸ではなく本体と同じ粘土です。
下記は旧ブログからの過去記事です。
::::::::::::::::::::::::::

2014年7月
シールで遊ぶページを担当したときのキャストです。背景はスケート場を手前に、奥に雪山をつくり撮影しました。
山の中心に発泡スチロールのかたまりをいれて上を粘土でおおい、表面にはボンドで模型用のスノーパウダーをのせて、(見た感じ粗い砂糖みたいなもの)動物をソリやスキー、スケートで遊ばせました。
このアヒルの親子はたいらな場所では立ちますが、傾斜の上では無理なので、お母さんの右足に竹串をしこみ、雪山にあけた細い穴に差し込む形にしました。

おしゃべりなうさぎの光る石の話13(全15)


星の子が光ると、本当に夜空がそこにあるみたいでした。しんと静かな夜でしたから、川のさらさら流れる音と、星の子のピカリピカリ歌う声が、森中に響いていました。
 
そのうち
「ぼくはここ、わりと気に入ったよ」
なんて言いながら、口笛をふいたりしてねえ。それで、わたしはそのまま途中でお別れして、一人で巣穴へ帰ってきました。夏の始め頃だったかな。
 
それが今日、森を散歩していたんですけどね。風に乗ってあの歌が、ざわざわと聞こえてきたんですよ。              
ぴかぴか ガラスに 銀細工
なんだか 夜空 みたいだよ
ひんやり ガラスに 光る星
ほらほら 夜空 みたいでしょ
〜つづく