星の子が光ると、本当に夜空がそこにあるみたいでした。
しんと静かな夜でしたから、川のさらさら流れる音と、
星の子のピカリピカリ歌う声が、森中に響いていました。
そのうち
「ぼくはここ、わりと気に入ったよ」
なんて言いながら、口笛をふいたりしてねえ。
そのうち
「ぼくはここ、わりと気に入ったよ」
なんて言いながら、口笛をふいたりしてねえ。
それで、わたしはそのまま途中でお別れして、
一人で巣穴へ帰ってきました。
夏の始め頃だったかな。
それが今日、森を散歩していたんですけどね。
それが今日、森を散歩していたんですけどね。
風に乗ってあの歌が、ざわざわと聞こえてきたんですよ。
ぴかぴか ガラスに 銀細工
なんだか 夜空 みたいだよ
ひんやり ガラスに 光る星
ほらほら 夜空 みたいでしょ
〜つづく