おしゃべりなうさぎの光る石の話１（全１５）

あの、ちょっと話を聞いて下さい。
ええ、ええ。おかみさん、シャッターを閉めるところでしょ。お店がもう閉まる時間だっていうのはわかってます。うさぎがこんな町なかの商店街まで来たのも、そりゃあちょっとおかしな事でしょうけど。でもね、ちょっとだけ。
あ、いえ。わたしはここのままで。あの、じゃあ。このレンガの上にすわります。ええと…。ほら、このショーウィンドウの中の、銀細工の髪飾りなんですがね。そう、このももいろに光る石がついた。
 
いいえ、髪飾りが欲しいんじゃないんですよ。だいたいわたし宝石や飾り物なんて特別に集めている訳じゃないし。それほど詳しい訳でもないんでね。ただ、この石は特別なんですよ。
 　〜つづく
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昨年末の札幌での個展「すずの音風の音２」の展示会を機会にブログを新しくしましたが、前のサイトに掲載した物語を再び載せておきます。
これは、以前所属していた児童文学のグループ『宙sora』で、仲間と一緒に作った童話の同人誌の創刊号に掲載した短いお話です。
また、本日北海道新聞朝刊折込の「さっぽろ１０区」に展示会後のインタビュー記事が載っています。ライターさんのお話が楽しくて絵本には直接関係のない動物や自然の事などの話も弾みました。新聞記事内の絵本「いたいのいたいのとんでいけ」はチャイルド本社よりはじめましてのえほんシリーズ11月号で今年の秋に販売予定です。もこちゃんチャイルドよりも一回り小さく角も丸くて優しいハードカバーになります。

シマフクロウのフムフム

名前　フムフム
テーマカラー　紫
好きな事　釣り、水彩画
好物　ようかん、コーヒー
好きな本　美術書、時代小説
好きな言葉　「月日変われば気も変わる」
衣装　眼鏡。体のしずく模様はその日の気分で色を塗っている
宝物　絵筆とパレット
（中標津町図書館キャラクター）

気が変わる日

シマフクロウのフムフムは、朝まだ暗いうちから釣りの準備をしていました。
釣竿一本を抱えて、お天気はどうかと窓から空を見上げると、
「う、つめたい。」
ポツリとクチバシに雨粒が落ちてきました。
「ホウホウ、雨か。そうすると今日の色は‥。」
フムフムは釣竿を一旦ドアに立てかけると、部屋奥の棚の引き出しから絵の具一式を取り出しました。
お気に入りの絵筆をながめてにっこり。
翼いっぱいに広げたパレットにちょちょっと絵の具を垂らすと、自分の体に色鮮やかなしずく模様を次々と描き始めました。
「ホーウ。なかなかいい出来だ。よし、後で絵描き仲間にこの素敵なしずく模様を見せに行かなくちゃあ。そうだ、今日は仲間に借りた美術書を読もう。」
フムフムは温かい珈琲を入れるためにキッチンへ歩き出しました。
おや、フムフム！釣り竿はドアにたてかけられたままですよ‥。
（中標津町図書館キャラクター　シマフクロウのフムフム）

シマエナガのシマちゃん

 















名前　シマちゃん
テーマカラー　黄色
好きな事　そりすべり、お昼寝
好きな本　しかけ絵本、食べ物絵本
３兄弟の末っ子
衣装　雪結晶柄のスタイ
宝物　航空機ゴーグル
（中標津町図書館キャラクター）
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昨年秋に誕生した中標津町図書館のキャラクター。
来館者の皆さんに名前を考えていただきました。
これからHPや配布物等で活躍してくれるそうです。
みんなの楽しい仲間になれますように。

クマのくまださん

名前　くまださん
テーマカラー　黒
好きな事　空を見ること、お茶の時間
好物　ミルクティー
好きな本　雲の写真集、推理小説
親友は雪虫　冬眠前に年に一度会う
衣装　ダウンベスト
宝物　ティーセット入りのカゴバッグ
（中標津町図書館キャラクター）

親友の話

 空に浮かぶ雲をながめることが好きなクマのくまださん。晴れた日には、ティーセット入りのバスケットをさげ、お散歩に出かけます。
空が大きく見えるいつもの丘へ向かう途中、耳元で声が聞こえました。
一年に一度だけ会えるくまださんの親友、雪虫の声です。
「今日は少し暖かだね」
「おや。雪虫君、今年も会えた！」
「やあ、元気だった？昨日面白い子に会ったよ」
「どんな？」
雪虫は話を始めました。
 
「おっちょこちょいの子がさ。僕を食べちゃおうとしててね。
ぽっかり口を開けている様子が、おっかしくて、笑っちゃったよ。」
「あはは、面白いね。」
「うん。おっと、そろそろ行くね。じゃあ、また来年！」
雪虫はそういうと、柔らかく舞う綿毛のように飛んで行きました。
「ああ、また来年会おうね！」
（もうすぐ雪が降るんだ。ふふ、暖かい部屋でじっくり推理小説を読もう。
　今から楽しみだな）
くまださんは、またウキウキ歩き出しました。
（中標津町図書館キャラクター　クマの くまださん）

ソリ

 
＜石粉粘土、麻ひも＞

子供の頃に乗っていたのは赤いプラスチックのそりでした。内ボア付きの長靴は蝶々結びのひもがついたもので、今ほどデザインが多様ではなかった中でも足元の蝶々結びは嬉しかった記憶があります。先日雪が降った日、小さな子が乗っていた青いプラスチックのそりにはかっちりとした背もたれがついていて、何か大きな乗り物のパイロットのようで、「かっこいいなあ」としばらく眺めてしまいました。

こねずみこちょの手袋

＜極細毛糸＞

写真絵本で使うために編んだ小さな手袋です。ちょうど爪楊枝くらいの太さの編み棒で編みました。同じ大きさのものを、色と模様を変え３０個ほどを制作。一面に並べて１見開きぶん撮影しました。

立体

 「すずの音風の音２」では以前の展示会で使用した飾り付けの立体をいくつか会場に持ち込みました。写真は2014年に紀伊国屋書店で「ちいくまちゃんとしまくまちゃん」発売時に展示会をした時に作ったものです。今回壁を痛めずに貼り付ける方法を教えてもらい、壁にピタッと貼れた様子を来場の皆さんにおほめいただきました。この作り方を聞いてきて自分でも作りたいという人も。これは今後会場内の壁が寂しい時に使えそうです。ただしこの立体、つくるときに周り一面が静電気でふわふわ粉々になるのでつくろうと思いきるまでどうしても時間がかかります。

お風呂好き うさぎ

 

＜石粉粘土、針金他＞

毎年干支の動物を粘土で作って新年のご挨拶にしています。今年は粘土ではなく、オイルパステル画の寒中お見舞いになりました。上の写真は以前制作したうさぎです。
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頭の上のタオルも、柔らかそうに形づくっていますが、実はうさぎ本体と同じ石粉粘土です。
大晦日、とあるライブ会場にて振る舞われたミニ升酒。記念にひとつずつ持ち帰ってといわれたもの。
（ここには写っていませんが後ろにイベント名が焼き印されています）
小さくかわいらしいのでなにかに使いたいな、と思っていたところ手のひらサイズの動物のお風呂にぴったり
。。。で、出来上がりましたのがこちら。
２０１４年7月

寒中お見舞い申し上げます

 ＜オイルパステル＞

かわむらすずみ 外国語翻訳絵本 作／絵

 「ひげの さきまで あったかいもの」

（韓国　Glenndoman Korea社）

「いたずら　こりすの　たたん」

（韓国　Glenndoman Korea社） 

「たんぽぽ　だいすき」

（中国　Dolphin Media社） 

「いたいの　いたいの　とんでいけ」

（中国　Dolphin Media社）

かわむらすずみ 絵の絵本

 「とだなの なかの おばあさん」

作 津島節子　絵 かわむらすずみ（おはなしチャイルド 5〜4歳　チャイルド本社）
『台所の戸棚の中に小さなおばあさんが住んでいました。
家の人が出かけたある日、おばあさんが庭で大好きなハーブを摘んでいると…。』  

「とだなのなかのおばあさん〜ママ、だいじょうぶ？」
  

作／つしませつこ・絵／かわむらすずみ（おはなしチャイルド５〜４歳　チャイルド本社）  
『台所の戸棚に住んでいる小さなおばあさんのお話第２弾。今回は、ママさんが風邪をひいて寝込んでしまします。さあ、大変！おばあさんは大好きなハーブを使ってこっそり大活躍。』

「こうえんのパックンおばけちゃん」

作 しらたにあけみ　絵 かわむらすずみ（すずのねえほんシリーズ 5〜6歳　銀の鈴社）
『リサちゃんとママは、いつものように近くの公園にお散歩です。
風の強い日でした。パコパコパックンと、
大きな口をあけた白いおばけがとびまわっていて…。』

かわむらすずみ 作絵の絵本

 「ひげのさきまであったかいもの」

（チャイルド本社）チャイルドブックアップル4〜3〜２歳

『寒がりやの孫ねずみのために、おばあちゃんが毛糸で編んでくれた「あったかいもの」とはセーターでもなく、マフラーでもなく‥。』

＊粘土の写真絵本

「ちゅって して」

（チャイルド本社）もこちゃんチャイルド　2〜1〜0歳 

『くまちゃんに、かたつむりさんが「ちゅっ」。ちょうちょさんやチューリップさんも「ちゅっ」。ちゅっがしたくなるスキンシップの絵本』

「たんぽぽ だいすき」

（チャイルド本社）もこちゃんチャイルド　2〜1〜0歳 

『たんぽぽが大好きなこぐまちゃん。摘んだたんぽぽをお友達に「はい、どうぞ！」』

「たんぽぽ　だいすき」

（チャイルド本社）はじめましてのえほん　2〜1〜0歳

＊月刊絵本 もこちゃんチャイルドがひとまわり小さく、軽くて丈夫なやさしいハードカバーになりました。

「いたずら こりすの たたん」
 
（チャイルド本社）チャイルドブックアップル　４〜３〜２歳 

『おやつのチーズをポケットに、木の実は胸にぶらさげて、こりすのたたんはきょうもいたずら探しです』
＊しかけ絵本

「いたいの いたいの とんでいけ」

（チャイルド本社）もこちゃんチャイルド　2〜1〜0歳 

『♪いたいの いたいの とんでいけ〜ってなでてもらうと、あらふしぎ、もういたくない。ふれあいのお話』

「ちいくまちゃんと しまくまちゃん」

（チャイルド本社）もこちゃんチャイルド　2〜1〜0歳 

『くまのちいくまちゃんとぬいぐるみのしまくまちゃんは、とっても仲よし。
　二人が雪遊びをしていると、お母さんもやってきて…』

「ちいくまちゃんと しまくまちゃん」

（ひさかたチャイルド）２、３歳から

『白くまのちいくまちゃんと、ぬいぐるみのしまくまちゃんは、とっても仲良し。いつもいっしょです。今日は雪遊び。ちいくまちゃんは、しまくまちゃんにマフラーをかけてあげました。そして、雪だるまを作ったり、そり遊びをしたり。それから、雪の山に穴を掘って中に入りました。
「二人いっしょは楽しいね」
　そこへ、お母さんがやってきて、3人でお茶を飲みました。
「みんないっしょでうれしいね」』
＊もこちゃんチャイルドを改訂。ページが増え判型が大きく。
　あかちゃんよりも少し上の年齢向けになりました。

「ぞうさんの　はな」

（チャイルド本社）もこちゃんチャイルド　2〜1〜0歳 

『ぞうさんの鼻は、すごい鼻。においで遠くのりんごをみつけたり、 ものをとったり大活躍！他にもね……』

「はんぶんこ」 

（チャイルド本社）もこちゃんチャイルド　2〜1〜0歳

『いつも仲良しなくまの兄弟。いすもはちみつパンも絵本も、ひとつしかないけど、そんなときは２人で「はんぶんこ」！』

「しろねこ　にゃあ」

（チャイルド本社）チャイルドブックアップル　４〜３〜２歳

『しろねこのにゃあが散歩に出かけます。澄んだ青空、緑の森、赤く染まる夕焼け。にゃあの体はいろいろな色に染まって……。想像が豊かに広がるお話。』
＊しかけ絵本　

リスの兄弟

＜オイルパステル、色鉛筆他＞

音楽が大好きなリスの兄弟。届いたプレゼントは、お揃いのラッパでした。

「わーい。こんなのほしかったんだ」

「ねえねえ、2人で演奏会をしようよ！」

冬の窓

＜オイルパステル、色鉛筆＞

冬の贈り物を待つ仲良し兄弟の家

きみにプレゼント

 ＜オイルパステル、色鉛筆＞

今年もよろしくお願いします