2023年8月30日水曜日

風きっていこう

 


<石粉粘土>
8月も、後もう少し。
今朝はちょっとだけ秋のような爽やかな空気を感じました。

2023年8月14日月曜日

うさぎ

 



少し前にこちらに掲載したお話「おしゃべりなうさぎの光る石の話」は
絵本の勉強会とは別に以前所属していた児童文学の会「宙(そら)」で書いたものです。
宙の会は児童文学の夜間短期講座を受けたグループが集まって勉強していた会で、
同人誌創刊号「宙」は2002年に、2004年には「宙2号」が発行されました。
この同人誌仲間の泉さんのお話「やさいのおしゃべり」(作 泉なほ、絵 いもとようこ)
は、素敵な絵がついて後日絵本出版されています。


私のお話のあと書きを旧ブログより下記に転載します。
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手で持ちやすい細長い草をえらんで、

四角い金網の窓からくくっと差し込む。すると、

シロップづけチェリーのような赤い目が、くりりと動く。

あの透き通った目から見ると、こちらの世界は

どんなふうなのだろうかと、とても不思議だった。

 

子供の頃から、我が家には常に動物がいた。

夏にはキリギリスや蝶々。金魚、ひよこはお祭りで。

さらにハムスター、インコ、あひる等々。

小学生になると、真っ白いうさぎも

我が家の一員になった。

夢中で食べる様子がおもしろかったので、

私は時々近くにはえている草をむしりとって、

小屋の金網に差し込んでは眺めていた。

 

彼女は真っ赤な丸い瞳を、

私の目とはあわせず、どこか遠くをみていた。

草をシャクシャク食べている様子は、

まるでその視線の先にいる誰かと、

きりなくおしゃべりをしているようにも思えた。

 

今でも『うさぎ』と言うと、

緑の草、真白い毛、そして赤い目と、

あざやかな色彩が目にうかぶ。

 

〜児童文学同人誌「宙 SORA」2号(平成16年発行)

後書き ひとくちエッセイ『おしゃべりなうさぎ』より〜2014年10月19日


2023年8月10日木曜日

夏休み

 


<オイルパステル>

先日、親子のための絵本ワークショップにおじゃましてきました。
みんな絵本を描くのに色々と準備万端で会場に来ていて、
夏休みの思い出の写真を切り取って貼ったり、お話の下書きを念入りにチェックしたりと、
見ていてワクワクが伝わってきました。
中でも夏の虫たちを力強く描いていた男の子の「虫図鑑」。
夏らしくて、自分の大好きが伝わる楽しい絵本が出来上がりました。