セイタカアワダチソウが、
黄色い帽子を秋風に揺らしながら歌っていたんです。
それを聞いたとき、この歌は
もしかしてあの子の歌かもしれないって
思いましてねえ。
あの子の歌を聞いた花たちが
あの子の歌を聞いた花たちが
うわさ話をしているんじゃないかって。
だから、森からずうっと走ってきました。
ときどき立ち止まって、耳を澄ましながらね。
それでこの店の前までたどり着いたんです。
それでこの店の前までたどり着いたんです。
ほら、この髪飾りの上のももいろの石。
わかるでしょ、星の子ですよ。
あのあとずうっと流されて
あのあとずうっと流されて
海までたどりついたんですね。
それで、海の上でもあんまりきれいに光っていたから、
きっとエサと間違われて
魚に食べられちゃったんでしょう。
で。そのあとここに、ね。
〜つづく
〜つづく