「どこへ続いているのかな。」
すみれさんは糸をたよりに奥へと進んで行きました。
カタカタカタ、コト、カタン。
規則的な機械の音がひびいてきます。
突然、丸い壁に囲まれた
高い天井の部屋にたどり着きました。
ドーム型の壁は、まるで
スプーンでくりぬいたゼリーのよう。
入口のカウンターには、
つやつやの布地がつまれている大きな箱が
いくつもならんでいました。
部屋の丸い壁にそって洋服かけがぐるりとならび、
そこには沢山のドレスがかけられています。
ドレスにはやわらかなカバーが掛けられ、
カバーには一つ一つ名前が書いてありました。〜つづく