とむさんは、町に一人で住んでいる絵描きさんです。
晴れた日には、スケッチブックを片手に、
近所へ散歩に出かけます。
すると、「これはすてきな絵になりそうだ」
と思うものがかならず見つかりました。
うす緑色のもやがかかって見える遠くの山や、
透き通るくらい真っ青な空。
近所へ散歩に出かけます。
すると、「これはすてきな絵になりそうだ」
と思うものがかならず見つかりました。
うす緑色のもやがかかって見える遠くの山や、
透き通るくらい真っ青な空。
ゆったり歩き回る野良猫や、
忙しそうな小さな虫たち。
ここ何日も、とむさんは散歩に出かけていません。
ずっと雨が続いているからです。
「今日は何を描こうかな。
そうだ、たまには雨の中を散歩に行こう。
何か見つかるかもしれない。」
バス通りを通って近所の喫茶店で一休み。
その後、公園をまわって帰ってくるのが
いつもの散歩コースです。
とむさんは鉛筆を一本ポケットにいれると、
小さめのスケッチブックをかかえて、
雨の散歩へ出かけました。
〜つづく
(1/10)
ここ何日も、とむさんは散歩に出かけていません。
ずっと雨が続いているからです。
「今日は何を描こうかな。
そうだ、たまには雨の中を散歩に行こう。
何か見つかるかもしれない。」
バス通りを通って近所の喫茶店で一休み。
その後、公園をまわって帰ってくるのが
いつもの散歩コースです。
とむさんは鉛筆を一本ポケットにいれると、
小さめのスケッチブックをかかえて、
雨の散歩へ出かけました。
〜つづく
(1/10)