2024年1月31日水曜日

いちばん雪6(全6)

 


そうたの感心した様子をみて、

雪虫はふわりと舞い上がりました。

 

「ね。わかった?わたしもこれから巣の仕度があるから、さよなら」

雪虫はそういって、

古いヤチダモの木がならぶ公園にむかって飛んで行きました。

 

「雪が降るんだ。明日から手袋をしようっと」

そうたは、つめたくなった手に

はあっと息を吹きかけました。

そして雪虫が見えなくなるまで見送った後、また走り出しました。 〜おわり