かわむらすずみ えほんのおはなし
「みー、ちょっと見にいってみようか。
雨もそれほどひどくないし。」
急いで外に出てみると、やはりだれもいません。
街路樹に囲まれて少し薄暗くなった道に、
ぽつんぽつんと小さな水たまりがいくつもみえました。
「ここらへんだったかなあ。」
すみれさんは、男の人がみえなくなったあたりを
小さな落とし物をさがすみたいに、目をこらしてみつめました。
すると、目の前の丸い水たまりにキラキラ光る物が見えました。
(なにかしら‥)〜つづく