かわむらすずみ 絵本のお話
〜ポロロン、ピン、ポロロン〜
「あっはっは。」
怪物は、さっきの怖い顔を忘れてステップステップ。
そのうち、すみっこで泣きそうなふーちゃんを見つけて
困ったようにぺこりと頭をさげました。
「みんな、僕たちを見て怖がって逃げるから、
くやしくて意地悪したんだ。ごめんよ。」
あんなに大きかった体も
申し訳なさそうに小さく縮こまっています。
「なあんだ、そうだったの。
ほらほら、いっしょにダンスしよう!」
ふーちゃんは、もじもじしている怪物の手をとって
夢の中でいっしょに踊り始めました。
〜つづく