2024年10月4日金曜日

すずの音風の音3 たんぽぽの話


今回は、「子供の頃に絵本を持っていました」
という方数人とお話することができました。

幼稚園時代に、園で読んだ記憶があると
おっしゃっていたお一人の絵本が
「たんぽぽ だいすき」(チャイルド本社)
さく・え/かわむらすずみ
でした。

たんぽぽの花を抱えたくまの子が、
出会う動物たちに大好きな花を
プレゼントしていきます。

当時、描き上げた原画を手にした
担当編集さんが最初に確認したのは、
動物たちに渡したたんぽぽの数と、
くまの子の手に残るたんぽぽの数でした。

もちろん自分でも最後まで確認して書いたので
間違いはないはずと思っていましたが、
「いち、にい、さん‥」と目の前で数えられている間は、
ちょっとドキドキしたのを覚えています。

そんなエピソードをお話しすると、
彼女は手にした絵本を眺めて
へえ〜っと興味深そうに笑っていました。