朝まだ暗いうちから釣りの準備をしていました。
釣竿一本を抱えて、
釣竿一本を抱えて、
お天気はどうかと窓から空を見上げると、
「う、つめたい。」
「う、つめたい。」
ポツリとクチバシに雨粒が落ちてきました。
「ホウホウ、雨か。そうすると今日の色は‥。」
フムフムは釣竿を一旦ドアに立てかけると、
部屋奥の棚の引き出しから絵の具一式を取り出しました。
お気に入りの絵筆をながめてにっこり。
翼いっぱいに広げたパレットに
ちょちょっと絵の具を垂らすと、
自分の体に色鮮やかなしずく模様を次々と描き始めました。
「ホーウ。なかなかいい出来だ。
よし、後で絵描き仲間に
この素敵なしずく模様を見せに行かなくちゃあ。
そうだ、今日は仲間に借りた美術書を読もう。」
フムフムは温かい珈琲を入れるために
キッチンへ歩き出しました。
おや、フムフム!
おや、フムフム!
釣り竿はドアにたてかけられたままですよ‥。
(中標津町図書館キャラクター シマフクロウのフムフム)
(中標津町図書館キャラクター シマフクロウのフムフム)