2022年12月12日月曜日

大好きな


 (オイルパステル 色鉛筆他)
シマエナガのシマちゃんは、
まだ体が小さくてあまりうまく飛ぶことができませんでした。
三兄弟でどこかへ行く時にも、
いつも一番最後になってしまいます。
「へっぴりごしだぞ。もっと元気よく!」
と、お兄ちゃん。
「力を抜いて。さあーっと飛ぶんだ!」
と、ちい兄ちゃん。
早くお兄ちゃん達のように
上手に飛びたいと思っているシマちゃんは、
毎日の羽ばたき練習を欠かしません。

「いちに、さんし。いちに‥はああ。
 なかなかうまくいかないや。」
「さあ、みんな休憩しよう!」
家の中からお兄ちゃんの声が聞こえました。
「わ。これ、だいすきなやつだね!」
笑う、ちい兄ちゃんの声も。
「なになに?」
シマちゃんが急いで戻ると、
テーブルには大きなプリンにイチゴが乗っていました。

「今日は頑張ったからね。」
「そうだぞ。さあ!」
お兄ちゃん達が手招きしています。
「うん!」

プリンもイチゴもお兄ちゃん達も
だいすきなシマちゃんでした。
(中標津町図書館キャラクター 
 シマエナガのシマちゃん)